問題点の一つを取り上げますと
「学校図書館」に取り組む意識が低い
神戸市教育委員会!
学校図書についての平野章三ブログを見た横浜在住の方から神戸市でボランティア活動をされている方に連絡が入り、結果そのことで“学校司書”の重要性を指導いただくことになりました。
はじめはあまり学校図書に関心を持っていなかったのですが、知れば知るほど図書活動により学習能力を高めたり、豊かな心を育てるサポート活動を熱心に続けてこられたボランティアの方々に共感を覚えました。
それだけに神戸市が学校司書配置に対する要望に応えようとする意識があまりにもないことが非常に残念であります。
まず神戸市教育委員会の現状ですが、司書教諭は12学級以上配置を義務付けられており11学級以下についても未配置は少数となっています。しかし、配置されていても学級担任や部活動顧問の兼任のため日々多忙で図書についての生徒指導や図書館運営までの役割が果たせていないのが現実であります。
これまでに神戸市は専任の司書教諭配置を兵庫県に要望していますが、県は今まで特別支援学校関連の予算要望ですらも話し合いに応じてこなかったこと等から、まずすんなりと予算を組む可能性はなく、神戸市も形式的に行っているようにしか見えません。
そこで25年度神戸市が策定したことは、司書教諭OB等による学校図書館アドバイザーを各区に1名ずつ配置し、手が回らない司書教諭と神戸っ子応援団等のボランティア連携による事業効果を検証していくとのことです。
何とのんびりした調査!
教育としての重要性を感じていない内容!
これでは今すぐ学校図書館を活用できるような人材配置とは程遠い方法からスタートしており、さらに問題は「神戸っ子応援団」を否定するものではありませんが、本来“見守り・安全確保・学校行事や活動の補助等”の協力をお願いしており、教育としての専門的な読書指導が根本的にできる体制で活動されている方ばかりではありません。
また、神戸市が県に配置要望しているのは“専任の司書教諭”ですが、司書教諭は“司書”より少ない単位で取得できる資格であり、はるかに専門分野としての資格は“司書”つまり“学校司書”を要望すべきなのです。
神戸市が本気で学校図書館のことに取り組むならばまず配置する人材の資格を明確にすべきであり、その違いによってどうのような格差や問題が生じるのか等の検証から始めなければならないと思います。
その上で基本的に教育的立場から児童生徒に対する図書館活用の指導方針は神戸市におけるどの学校においても平等に行われることが原則であることは言うまでもありません。
神戸市教育委員会の「この事業(学校図書館アドバイザー)の成果を検証して学校司書の配置についても研究を・・・等」、本会議でののんびりとした答弁にはまったくやる気が見えてきません。
尚、文部科学省は平成24年度から公立小・中学校に「学校司書」の配置経費として単年度150億円を地方財政措置をされました。ただこの財源は各市町村等において予算化されることが必要なのであります。
例えば横浜市は積極的に2013年度予算から横浜市立小・中学校と特別支援学校への配置を4年間で全校(350校)に学校図書館担当職員を確保していくことで進んでおり、また豊中市は司書・学校図書館専任職員として司書資格者を募集する等、地方財政措置の動きを受けて他都市では具体的に積極的に取り組みだしています。
ところで・・・ ~財政措置された予算~
神戸市はどこに?
↓↓↓
神戸市教育委員会に確認してみると即答できず、数日後、「学校司書」経費としての地方財政措置について報告がありました。
その内容を聞き、これほど人を・・・いや長年議会活動してきた議員に対し、全く“バカ”にしたような説明には驚きを通り越し、憤りを感じました。
~これが神戸市教育委員会特有の体質だとよくわかりました~
今回詳しくは申し上げませんが交付税として財政措置された「学校司書」経費 約1億4千万円分 を“他の事業で削られた分の穴埋め”に使ったのでプラス・マイナス変化なしということで「学校司書」の予算化はしなかったと報告してきたのであります。
「学校司書の配置」については“政策として取り上げるべきなのか”が重要な問題であり、議員に対しては交付税制度としての説明をしておけば納得させられるとの判断で、ごまかして切り抜けようとする反面、今年初めの安倍政権補正予算での神戸市教育委員会予算大儲けについては全く触れもしなかったことには・・・
もう笑っちゃうしかありませんね!
~一体誰のための神戸市教育委員会なのか~
今後はこのように組織を重んずる教育委員会のためではなく、子供達のよりよき教育環境づくりの為にも問題があれば市民に詳しく公表していくことも考えていかねばならないだろう!
神戸市会議員 平野章三
尚、本日教育委員会より協議の申し入れがありました。
またそのことについては後日報告したいと思います