政権交代により予算の動きにこれ程のスピード感と方向性が見えることに驚きを感じました。
まず安倍自民党総裁が12月26日総理就任前、つまり12月16日総選挙直後からすでに水面下で各省庁が活発な補正予算の取り組みに動き出していました。
当初、補正が10兆円規模という話題が年末に先行していましたが、永田町では現実的な調整がスタートしており、本年1月10日頃には各省庁がメニューをまとめ中旬ごろ財務省への流れになっていきました。
神戸市も早くから積極的に要望メニューの打ち合わせを進め、水面下で具体的な戦いに入っており、局によっては年末年始もメニューの仕上げ体制を組んで休みなしの努力をしておりました。
ただ補正は25年度予算と違い、緊急性とともに経済効果のある内容等に絞られ、政府としてバラマキ的にならないようかなり慎重な判断をされていました。
その為、例えば国土交通省予算も期待の中で厳しい内容もあり、そのまますぐ調整に入る25年度予算要望に切り替える等、戦略として効果的にすぐ対応できるのも神戸市がいつも前向きに戦っているからであります。
一方、山中先生のノーベル賞受賞により国の成長戦略として最重要施策に評価されたiPS細胞を用いた再生医療等に200億円の補正、10年間で1100億円の予算案が示され、国家戦略に近い位置づけがされてきました。
そんな中でも補正予算のメニューについては新規事業等厳しい状況でかなり事業内容を工夫しながら必要な予算を積み上げていました。
~ 一般には見えにくい動きですが職員さんは神戸の為によく戦ってきております ~
そしてこのタイミングで矢田市長も1月16日地元選出国会議員や各省庁へ25年度神戸市重点要望活動を積極的に行ってきた動きは非常に重要であったと思います。
ただ私からの視点では予算要望の内容を絞ったにもかかわらず、この時期としては具体性の欠ける要望があったり、各省庁に広がりすぎて焦点がぼやけてしまうのではと感じました。
それは国会議員さんに集まっていただき市長から要望のお願いをされたようですが、形式的には一度は良いと思いますが、この方法では実質的な動きに繋がらないと思います。
・・・誰がどの件について責任をもって戦い、答えを出していただけるのか・・・
==甚だ疑問であります==
やはり省庁単位の案件を具体的に動いていただける議員にお願いしていく戦いをしなければ確実な結果はでないと思います。
今すでに地元議員さんの中で神戸市に対して本当に動いて下さっている方がおられますので、さらに積極的に連携していく体制を整えるべきであります。
まだまだ市長・副市長の政治的動きが見えてこないのが残念であります。
もっと戦う神戸市に!
神戸市会議員 平野章三